メラニン色素とは?過剰に生成される2つの原因と4つの対策法を徹底解説

メラニン色素とは?過剰に生成される2つの原因と4つの対策法を徹底解説

2024.08.01

よく聞く言葉ですが、メラニン色素についてはっきり理解している方は多くはないのでしょうか?

メラニン色素は過剰に生成されることで、シミやそばかすの原因になるため、あまり好まれる存在ではありません。

本記事では、メラニン色素が過剰に生成される原因やメラニンとシミのメカニズム、メラニン色素を過剰に生成させないための対策法を解説します。

目次

メラニン色素とは?

メラニン色素とは、私たちの肌や髪の毛、瞳の色などを構成している色素です。

またメラニン色素には黒っぽい色のユーメラニン・黄赤っぽい色のフェオメラニンという2種類があります。

ユーメラニンとフェオメラニン

人間の肌や髪の毛の色は、メラニン色素の量によって違い、ユーメラニンの量が多ければ肌は褐色寄りになり、髪の毛は黒くなるという性質があります。欧州の方はフェオメラニンの量が多い性質です。そのため、髪の毛が金髪であったり、赤髪であったりする確率が高いのです。

私たち日本人のような黄色人種は、ユーメラニンとフェオメラニンの割合によって人それぞれ肌や髪の毛の色が違います

メラニン色素が生成される原因

次は、メラニン色素が過剰に生成される原因を解説します。

紫外線による刺激

メラニン色素は、メラノサイトと呼ばれる表皮の一番下にある細胞から生成されている色素で、肌の細胞を守るために紫外線を吸収する性質があります。

このとき、紫外線によって表皮や真皮にある細胞から刺激物質が分泌され、それによりメラノサイト内にある酵素、チロシナーゼと呼ばれる成分が増加することで、結果的にメラニンが生成され、増加します。

肌への刺激

メラニン色素は肌に刺激を受けると過剰生成されます。

刺激とは「シートタイプのメイク落としで肌をゴシゴシ擦る」「顔のマッサージで力を入れすぎて擦れる」「かゆみを感じてボリボリとかいてしまう」などのことです。

加えて、毎日このような行為を続けているとメラニン色素が蓄積し、シミやそばかすの原因に繋がります

ターンオーバーの乱れ

メラニン色素は、本来、肌が紫外線などのダメージを受けたときに細胞を守る役割を持つ色素です。

通常、役目を終えたメラニン色素は、ターンオーバーによって体外へ排出されます。
しかし、「睡眠不足」「偏った食生活」「ストレス」「ホルモンの乱れ」などでターンオーバーが乱れることにより、定期的に体外へ排出することができず、結果的にシミやそばかすとして肌に蓄積してしまうのです。

ほくろもメラニン色素の蓄積が原因となる

メラニン色素と聞くと「シミ」「そばかす」をイメージしますが、実はほくろもメラニン色素の蓄積が原因で増えてしまうこともあります

メラニン色素とシミのメカニズム

次はメラニン色素とシミのメカニズムを解説します。

肌に紫外線などの刺激を受けてメラニン色素が生成される

例えば日差しの強い日中に長時間外出をしたり、夏の海で太陽の紫外線を浴びたりすると、メラノサイトが活性化し、チロシナーゼの働きによってメラニン色素が生成されて肌の細胞を守ります。このとき、日焼けした部分が黒くなるのは頑張って肌を守ろうとした証拠です。

ターンオーバーでメラニン色素を排出

メラニン色素を含んだ皮膚は、ターンオーバーが起こることで、メラニン色素が皮膚表面に押し出されて、どんどん剥がれていきます。

そして、最終的には紫外線の刺激を受ける前の肌に戻っていきります。これが通常の場合のメラニン色素が排出されるまでの流れです。
しかし、ターンオーバーが乱れたり、遅れたりするとメラニン色素を十分に排出することができず、そのまま長期的に蓄積するとシミやそばかすとして肌に沈着してしまいます。

メラニン色素を過剰に生成させないための方法

次は、メラニン色素を過剰に生成させないための方法を解説します。

紫外線対策

メラニン色素を過剰に生成させないための方法1つ目は「紫外線対策」です。
紫外線の刺激は、メラニン色素を生成させるチロシナーゼを過剰に増加させる原因です。

そのため、長時間の外出はもちろん、ちょっとした外出でも日焼け止めを塗ったり帽子、サングラスを装着したりして紫外線を過剰に浴びないようにしましょう。

スキンケア

メラニン色素を過剰に生成させないための方法2つ目は「スキンケア」です。
肌の状態が健康であれば、ターンオーバー周期が整い、メラニン色素が過剰に生成されても肌に沈着する可能性は低いと言えます。

スキンケアの方法としては、保湿やピーリングはもちろんメラニンの過剰な生成を抑える成分「アルブチン」や「ビタミンC誘導体」などを配合した化粧品を使用することをおすすめします。

また、肌が炎症を起こしたまま放置すると、肌にとっては大きな刺激になるため、炎症はすぐに沈静化させるように心がけてください。

生活習慣の改善

メラニン色素を過剰に生成させないための方法3つ目は「生活習慣の改善」です。
生活習慣が乱れると、肌のターンオーバーの乱れや遅れに繋がるため、規則正しい生活を送るよう意識して行動しましょう。

規則正しい生活とは「バランスの良い食事」「ご自身に合った睡眠時間」「適度な運動」などです。
特にバランスの良い食事は、抗酸化作用のある「ビタミンC」「ビタミンE」「βカロチン(ビタミンA)」や、メラニンの色素沈着を抑えるL-システインなどが含まれている食材を取り入れてみましょう。

 成分 食材
 ビタミンC
  • 赤ピーマン
  • 黄ピーマン
  • ブロッコリー
  • キウイフルーツ
  • イチゴ

など

 ビタミンA
  • 豚レバー
  • バター
  • 鶏の卵
  • にんじん皮付き
  • ウナギ
など
ビタミンE
  • ナッツ類
  • モロヘイヤ
  • しそ(葉)
  • ほうれん草(ゆで)
  • 調整豆乳
など
L-システイン
  • にんにく高野豆腐
  • ブロッコリー
  • ごま
など

また、ストレスが溜まっているとターンオーバーの乱れにも繋がります。そのため、定期的にリフレッシュする方法を見つけておくと良いでしょう。

クリニックで美容施術を受ける

メラニン色素を過剰に生成させないための方法4つ目は「クリニックで美容施術を受けること」です。

外出する機会が多い方や、毎日忙しくて生活習慣をすぐに見直すことはできないという方は、クリニックで美容施術を受けることで、効率よくメラニン色素を排出することができます。

メラニン色素に関するよくあるQ&A

メラニン色素を過剰に生成させないための方法4つ目は「クリニックで美容施術を受けること」です。

外出する機会が多い方や、毎日忙しくて生活習慣をすぐに見直すことはできないという方は、クリニックで美容施術を受けることで、効率よくメラニン色素を排出することができます。

メラニン色素の生成を抑制する最適な美容治療はなんですか?

メラニン色素の生成を抑制する最適な美容治療は、外用薬ならば「ハイドロキノン」「トレチノイン」がおすすめです。ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑制することが期待できる成分です。またトレチノインはターンオーバーを促す効果が期待できます。

内服薬でしたら「ビタミンC」「トラネキサム酸」「L-システイン」が配合されたものがおすすめです。

ただしすべての症状に当てはまるわけではありませんので、受診時にお尋ねください。

すでにできてしまったシミやそばかすにはどんな美容施術がありますか?

当院「NOVUS Beauty Clinic」ですと、「ピコレーザー」「ピーリング」「エレクトロポレーション」の3つの施術で、メラニンの過剰生成が原因になって起こるお悩みに対応しています。

市販の商品でメラニン色素を抑制する効果は期待できる?

市販の商品でも、メラニン色素を抑制する効果を期待できますが、クリニックで処方される外用薬・内服薬とは配合されている成分量に違いがあるため、本格的にメラニン色素を抑制する効果を期待したいのならば、クリニックへ相談する方が賢明でしょう。

ハイドロキノンは、メラニン色素を抑制する効果が期待できる?

ハイドロキノンはメラニン色素を抑制する効果が期待できる成分です。

日本では、2001年の法改正後から市販や通販で購入することができるようになりましたが、市販や通販で購入できる商品に配合されるハイドロキノンの濃度は1〜5%程度です。

ハイドロキノンは濃度が高くなるほど、効果を期待することができます。しかし、だからと言って濃度が高いものを頻繁に使用すると、副作用として「白斑」と呼ばれる色素が抜けてしまう病気になってしまう可能性もあります。

そのため、ハイドロキノンを使用したいと考えたら、まずはクリニックへ相談してください。

 

セルフケアでシミを消すことはできる?

セルフケアで消すことができるシミは「老人性色素斑」「肝斑(かんぱん)」「炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)」です。
肝斑については、状態によってはセルフケアで対応しきれない可能性もあります。

シミの種類特徴
老人性色素斑
  • 茶色~こげ茶
  • 円形で左右バラバラ
  • 中年期に発症
  • 紫外線を浴び続けるとできる
肝斑
  • 頬骨あたりに薄い茶色のシミができて、段々と両頬まで拡大
  • 薄いもやもやしたシミ
  • 30歳~40歳で発症。閉経後は薄くなる傾向
  • 紫外線・摩擦・女性ホルモンの乱れ・ストレスやタバコが原因になり得る
炎症後色素沈着
  • 日焼け・ケガ・火傷・吹き出物・虫刺されなどの跡に発症
  • 年齢・性別問わず発症する可能性
  • 男性のシミは、この炎症後色素沈着が多い
  • 肌へのダメージが原因

またセルフケアで消すことのできないシミやシミのようなものは「そばかす」「脂漏性角化症(しろうせいかくしょう)」「花弁状色素斑(かべんせいしきそはん)」などが挙げられます。この場合、シミを消すためには、クリニックでの施術が必要です。

種類特徴
そばかす
  • 左右対称に茶色い粒状が横一線にできる
  • 思春期に目立ちやすい
  • 30歳以降から薄くなっていく
  • 遺伝的な要素で発症するリスクが高い
脂漏性角化症
  • 褐色~黒色。やや盛り上がりがある
  • 40歳以上の中高年期から発症。80代の大半にできる
  • 日光が当たる場所にできやすい
  • 主に紫外線が原因だが、年齢が上がるにつれて、表皮の遺伝子異常が原因になることも
花弁状色素斑
  • 茶色のシミが多発する
  • 肩から背中にかけてできる
  • 花弁状または金平糖のような形をしている
  • 強い日焼けを起こした後・色白で日焼けをすると赤くなるタイプにできやすい

当院の特徴

徹底した事前準備・アフターケア

当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。

通院しやすい立地

当院は2024年7月時点で「池袋駅前院」「銀座院」「新宿西口院」「大宮駅前院」の4院を展開中です。いずれも駅からのアクセスが良いため通院しやすく、多くのお客様にご来院いただいています。お仕事帰りやお出かけ中の空き時間にふらっと訪れやすいのが魅力です。

丁寧なカウンセリング

当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。

当院の症例写真

当院でシミ・そばかすに効果的なピコスポットの施術を受けられた方のビフォーアフター写真をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

✓小じわが気になる
✓肌のくすみを改善したい
✓美白(トーンアップ)になりたい
✓シミ・そばかすが気になる
✓初めてのレーザー治療
✓毛穴の開きが気になる
✓メラニン色素の蓄積が気になる

痛み

患者様により個人差があります。

リスクや副作用

✓一時的な赤み
✓色素沈着※アフターケアを怠った場合
✓肝斑の悪化※詳細は当院にご相談ください
✓施術中チクチクとした痛みを感じることがある※個人差があります
✓ほてり
✓水疱※個人差があります
※詳しいリスクや副作用は施術法ごとに違うため、当院にご相談ください。

メラニン色素を効率よく排出させたい方はLUNA BEAUTY CLINICへ

当院「LUNA BEAUTY CLINIC」では、快適な完全個室空間で、ご予約の際からお客様の「綺麗になりたい」という気持ちと誠心誠意向き合い、サポート・プロデュースさせていただきます。

最近、顔にシミやくすみが増えたと感じる方や「紫外線をよく浴びるからメラニン色素が蓄積していないか心配」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

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